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HaruP WorkS

シンセサイザーやボーカロイドで制作したオリジナル音楽をこっそり紹介

 

シンセ界の巨匠「冨田勲」と「初音ミク」のコラボ実現の秘密とは! 

オーケストラと合唱団と見事な競演を実現した冨田勲先生のコンサートについて、冨田先生のサウンドワークスの秘密が明らかになるFM番組が再編集のうえ、再放送されます!

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私は聞き逃してしまったため、今回は正座してFM放送を待ちますw

初音ミクも登場:NHK-FMが3時間におよぶ「音の魔術師 冨田勲の世界」の再構成版を2月に放送

『音の魔術師 冨田勲の世界 ~初音ミクとのコラボを終えて~』

番組は、FM受信機を持っていない人でも聞けるよう、ネットラジオ配信されます!

らじる★らじる(NHKネットラジオ)

さてさて、冨田先生とミクのコラボが実現したコンサート会場での話の続編について触れたいと思います。

コンサートの前に、コンサート会場となったオペラシティ内の同じ階にて、篠山記信の写真展があり、開場前の時間潰しに、そちらを観ていたことで、実は冨田先生の込められたメッセージ性を自分なりに解釈が出来ました。

その写真展では様々なコンセプト別にコーナーが作ってありましたが、そのコーナーの中で、「SPECTACLE:私たちを異次元に連れ出す夢の世界」というのがありました。

そのコーナーに込められた意味は、HPからの説明を引用すると次のとおりです。

「写真は嘘」「嘘の嘘は本当」・・・。篠山は、写真を事実や真実の客観的な記録とは考えず、むしろ虚と実のあいだにはからずも生じるリアリティにこそ写真の力があると考えます。そんな篠山にとって、虚構の世界、フィクションの世界を撮ることは、二重三重に興味深い行為です。虚と実の複雑な交錯が、思いもよらない力強いリアリティをもたらすことがあるからです。


「虚」と「実」が重ね合わさるところに真実が浮かび上がる妙なる世界。

これこそが、仮想的存在であるミクのリアリティそのものではないでしょうか。

オーケストラが奏でるリアルな肉体によって再現される実体のある音と、人の心に生じるあらゆる観念によってのみ生成された仮想的な存在であるミクとの、いわば虚構から生まれた音が重なるアンサンブル。これが、この表現世界の新しい創造へとつながっていくダイナミズムを感じたのです。

そのなかで、ミクという仮想性は、あらためてその「存在」を考えると大変興味深いものです。

ミクの音声の元は、中の人と言われるとおり、実体のある声優(藤田 咲さん)です。でもその声は過去に発せられた、いわば空気振動という現象によって消え去った過去の影をデータ化し、コード体系でデータベース化したいわば写し取ったもの。
そのデータを電子で再構成し、理論のみで構成されたハードにおいて初めて存在できる儚き電子の存在。

その仮想の存在であるミクが、生演奏という現実のなかで、再びその時限りのライブで歌唱を再現するという妙なる面白さ。

もちろん、これはサンプリングされた音を使うシンセと同じといえば同じ現象なのですが、やはり人の声であるところと、歌姫というキャラを帯びた立ち位置である属性が、その仮構性の妙を殊更に強調しているのであると思うのです。

冨田先生もアナログシンセ方式が主流の過去、何とか「人の声」をシンセで合成しようと格闘を試みましたが、合成の中でも極めて難易度が高く、苦心の末でも「パ行」しか再現できなかったそうです。

でも、さすが冨田先生の凄いところは、それはそれで音色としてちゃんと作品で使ってしまうところ。
(この音色は冨田サウンドの特徴的な音色のひとつで、パプペポ親父という名前が付いています。)

ロケット発射の高揚感を再現した、冨田先生の名作:ホルストの「惑星」の序章で、このパペポ親父がしゃべている様を確認できます。
管制官と飛行士のやり取り、そしてカウントダウンがユーモラスでとっても面白いです。

「惑星」Mars ※パペポ親父51秒あたから聞けます。


このようにシンセサイズにおける人の声の特殊性の意味合いからも、そしてテクノロジーによって表現が可能となったが、ライブではまだ技術的な途上にあるボーカロイドである歌声が、一期一会での本格的なコンサートにおいてもコラボが可能になった歴史的扉が開いた瞬間でもあると思うのです。

コンサート会場でのミクの歌声については、PAシステムの設置と工夫がまだまだ研究の余地があるようで、会場内のスピーカーで案内音声が流れた如くの感を受けてしまい、オケの生演奏と合唱団の歌声のなかで、ミクの声は唐突に浮いたところがあり、全体のなかでの馴染みは今一つであったと思います。
(これがPAシステムが中心のバンド演奏だったのであれば、そこまでの違和感は無かったと思います)

ただ、ピアノが世に初めて登場したときも、演奏会でその音が酷評されたという歴史があり、エレキギターもシンセも同じように、黎明期の頃は、酷い雑音を出し、とてもでないが楽器の音では無いと、散々な扱いだったという逸話が残っていますが、多くの先人達の努力とクリエーションにより、洗練され立派に楽器として成立しています。そういったことからも、必ずや仮想歌唱が、音楽の表現世界の地平をさらに拡張していくと確信しています。
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