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HaruP WorkS

シンセサイザーやボーカロイドで制作したオリジナル音楽をこっそり紹介

 

シンセサイザー界の巨匠「冨田勲」師考 

様々な分野に巨匠と言わしめる御大がおられますが、シンセサイザー界の巨匠としては、冨田勲氏が有名です。経歴を調べれば調べるほど、その足跡は凄いの一言。詳しくはwikipediaに譲るとして、私の音楽歴で知り得た冨田氏のサウンドワールドを少しずつ紹介したいと思います。
さて、その冨田氏のシンセサイザーを使った表現世界は、音楽のジャンルを超えて様々なアーティストに影響を与えてきました。故マイケルジャクソンが来日した時、冨田氏のパーソナルスタジオへの訪問を希望したという逸話も残っており、冨田サウンドで印象的な口笛サウンド(氏曰く、「口笛吹き」という音色名)をリクエストし、その音づくりの過程をマイケルが体験したそうです。
まずは、論より証拠の私がお勧めする冨田シンセワールドの音源を。


ファーストアルバム「月の光」より




アルバム「宇宙幻想」より(注:音が小さく、しばらく無音のように聞こえます)




冨田勲氏の若かりし頃、ハーレーで颯爽と登場(当時の貴重なスタジオ風景も)



冨田勲 TOMITA Moog Synthesizer(リンツ音楽祭でのコンサート準備時のスタジオ)



いずれも、今となっては動作することが貴重なヴィンテージ機材である初期のシンセサイザーをメインに、何度もレコーディングを繰り返して使って重ねて作り上げた作品で、30年以上前のデジタル技術が未発達の時代においてアナログ機材だけでにこれらの幻想的で荘厳なサウンドを冨田氏は作りあげたのです。


写真は、壮観なるアナログ機材群に飾られた氏のパーソナルスタジオ(ジャケットより拝借・’77年当時のものとのこと)

DSCN1709up用

これらのトミタサウンドを支えるのは、全てシンセサイザーと、エフェクターをはじめとする音響機材を使った音づくりにあります。
当時のシンセの多くは、ピアノでは当たり前の和音演奏(ポリフォニック)は、まだ技術的に困難で、一音ごとに音色を作り上げながら、単音(モノフォニック)で発音させたものを、何度も重ねることで、アンサンブルを作り上げるという気の遠くなる作業を繰り返しながら制作されていました。
その作業は、まさに一人で行う機材オペレーションにおける格闘でもあり、苦行でもある半面、少しずつ音世界が作り上げられるという多重録音による音楽作成の醍醐味でもあるのです。
今でこそ、高性能化したパソコン上で走らせた音楽制作ソフト(シーケンサー。今ではDAWという言葉が一般的)を使って、一人で楽曲制作を自己完結できるパーソナルスタジオ的な音楽制作は、ライブ演奏と並ぶ大きな音楽の楽しみ方となっていますが、まさにそれを、冨田氏は時代に先駆けて行っていたといえます。
それでは、そのパーソナルな音楽制作における制作過程とはどの様なものであったのか。
次にそのテーマで、冨田氏が行ってきた手法を解説しながら、説明したいと思います。
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Category: シンセサイザー

Thread: DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材

Janre: 音楽

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コメント

冨田さんはDTMerの「おじいちゃん」

こちらではお久しぶりのコメントかも

オーケストラでは一人が一つの楽器を演奏する
それに対して
音楽を「ひとりでできるもん」というのが
とても新しかった

指揮者は各楽器の奏者に指示を出す
けれど指揮者のイメージ通りの音が出せるとは限らない

プロデューサーの思い通りの歌が歌手に歌えるとは限らない

そこを技術力で機械を使って再現していくと
時間はかかるけど一人の頭で考えた通りに音が鳴るわけです

30年前に比べて音楽分野は技術革新が凄まじく
リアリティのある楽器音をそこそこの値段の機材で鳴らせる
歌声も合成で出せるようになった
大きなMIX卓が無くてもMIXはPC内でできるようになった

夢のような展開です

後はアマチュアの音楽好きに自由な制作時間がもっと与えられるようになればな~と思っています

てっちゃん #GMs.CvUw | URL | 2012/11/04 08:39 [edit]

DTMerとしての最古参でもあられる冨田さん

どうもご無沙汰です。

まさに、DTM的な制作における先駆者であるのが、この冨田さんなんですよねぇ。

オーケストラの指揮者かつ作曲者にもなれる。そしてプロデューサーにもなれる。これが、DTMの醍醐味でして、それを黎明期にやっておられたのがシンセサイザー界の巨匠の富田さん。

昔は、これをやろうとしたら、巨大なモジュラーシンセサイザー、何十チャンネルものミキサー卓とマルチトラックレコーダー、積みあがるエフェクターラック、レジスターのようなシーケンサーが無ければ、出来なかったのですが、それが、小さなノートパソコンの中にDAWとして全部入ってしまった。

1億超えの投資をしなければ手に入らなかった音楽制作環境が、今や容積にしても価格にしても考えられないくらい小さく低コストで、実現できるようになったのが、今のPC&Macベースのデジタル音楽の世界なんですよねぇ。

本当、こうやってシンセの歴史を紐解くと、凄い技術革新だとあらためて思います。

そして、ついにボーカルの世界まで、自分の作りたい音楽のなかで、歌ってくれるシンセ、ボーカロイドが登場し、それこそ、現在のボカロ曲のムーブメントを生み出していることを考えると、これは、音楽史においても、大変な転換期にあると、誇大評価抜きに素直に感じています。

そして、ネット時代によって、作っただけでなく、それを聴いてもらえる場があることも、ボカロの世界の広がりを拡張してくれていると。

音楽の関わり方は千差万別なので、影響しあうことで育つ音楽、憧れを目指していくなかで出てくる可能性、職人的に追求していくことで醸し出せる深み、型破りなサウンドで開花する音楽などなど、アマチュア、プロの垣根を超えて、様々なスタイルのなかで生成される創作の連鎖が続くことを願ってやみません。

また、後日の日記で書きますが、冨田さんのような巨匠だからこそ、ミクに変な偏見が無く、自身の新作コンサートで使うという姿こそ、シンセサイザーが切り開く未来の可能性が続いていると確信しているところです。

また続考をあげる予定ですので、よろしければ、またよろしくお願いいたします。

HaruP #IfIP5uTE | URL | 2012/11/04 23:57 [edit]

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