09 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 11

HaruP WorkS

シンセサイザーやボーカロイドで制作したオリジナル音楽をこっそり紹介

 

無音の音楽 

音楽とは、言うまでもなく「音」を楽しむものです。人間にとって音とは、前回のブログで書きましたように状況によって変わり、関わり方は世につれ人につれ色々です。

そこには、「音」が環境であろうと、パーソナルであろうと「有る」ことが前提でした、


●「無音」も音楽?

ところが、「音」が「無い」ということも音楽で成立してしまっていることをご存知でしょうか?

最近のニュースでは、無音の音楽というものがヒットチャートに!?

1分間の沈黙を収録、難民へささげる「楽曲」がiTunesで1位に

こちらは寄付を募るための話題作りとしての要素が強いですが、楽曲として実は、1952年に4分以上も全く演奏されない楽曲が作曲されたことをご存知でしょうか?

現代音楽の巨匠であるジョン・ケージという人の作品で、なんと4分33秒間、沈黙の音楽があるのです。

演奏の休止を意味する「tacet」のみが第3楽章にわたり記してある楽譜で演奏?します。

とってもシュールなので、以下の演奏会の様子をば。

John Cage - 4'33"


フルオーケストラで、指揮者がひたすら沈黙し、超絶な演奏力をもつ楽団員もひたすら沈黙し、そして観客もひたすら沈黙するというコンサートですw

楽章の切り替わりの間で咳き込む観客がいっぱいいることや、最初と最後の拍手のとところは通常の公演と変わりありませんね。

この曲はオケでは珍しく、ピアノで演奏?されることが多い曲のようです。


●「無」であるからこそ「有」がある

さて、このシュールな演奏?では、演奏が無いのに音楽というところですが、実にこれは音楽の本質を表しているのではないでしょうか?

実際、私たちは音楽を傾聴するとき、無音を想定しております。
どんな静かな環境でも無音ということは無く、耳には必ず何らかの音が入ってきているのですが、無意識に観念的には「無」としているからこそ、「有」である聴こうとしている音楽に聴き入ることができるのです。

そして、一人の演奏者という個人から合奏、そして聴衆まで含めた全てのスケールと環境において通底している観念なのです。

無であるからこそ有である音楽が存在しうる。そして、無と有の間で、音楽の様々な技巧、表現が成立していることを改めて発見することが出来ます。


●「0時間」の音楽とな?

ところで、先にご紹介した無音音楽はいずれも、「時間」という概念があります。

芸術で例える場合、音楽とは「時間の芸術」でもあると表現されるとおり、この曲は何分という具合に、音楽とは経過する時間でしか存在しえないものでもあります。

先にご紹介したジョン・ケージの凄いところは、その部分をも意味解体してしまったところです。

曲「4分33秒」の10年後の1962年に発表された「0分00秒」が、まさにそれです。

いったい0時間の音楽とは・・?

実に哲学的な迷宮に入りそうです。

様々な音楽と戯れつつ、その面白さは尽きることがありませんね。


スポンサーサイト

Category: 音楽考

Thread: DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材

Janre: 音楽

tb 0 : cm 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://gotorin.blog76.fc2.com/tb.php/241-bcef02c1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)