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HaruP WorkS

シンセサイザーやボーカロイドで制作したオリジナル音楽をこっそり紹介

 

その腕欲しい!(シンセにおける楽器シミュレーション) 

「シンセサイザーは音のパレットである」という名言があります。
シンセサイザーの巨匠にして、大作曲家でもある冨田勲氏の言葉です。

さすが巨匠だけあって、まさにシンセの本質を端的に表された言葉でして、シンセはギターやピアノなどの生楽器のように決まった音(音色)が無くリアル系からエレクトリックな音まで多彩に音を合成し(つまり絵具を混ぜ合わせてあらゆる色=音色)を作り出せる楽器であるからです。

(参考)その冨田勲氏とミクについては、以下の私の日記でも触れております。
・シンセサイザー界の巨匠「冨田勲」師考
・シンセ界の巨匠「冨田勲」と初音ミクとの世界初演!!!
・冨田勲と初音ミク~時空を超えたアーティストの饗宴~

電子工学技術(アナログからデジタルへ)とコンピュータテクノロジーの発展によってシンセが進化することで、音楽制作においてオーケストラやバンドを編成しなくても、それらの音を再現できるようになってきました。

以下、事例でご紹介をば。

●オーケストラ・シミュレーションの例:ハリウッド映画の予告編で活躍中の作曲&制作集団「Two Steps From Hell」によるもの。
なんと全て打ち込みによる楽曲です。



本当リアルですよねぇ。打ち込みとDAW上の細かな調整により本物のオーケストラより比較的イージーにサウンド的にはより壮絶さの演出が出来るというところが、また面白いところ。(生オーケストラのような繊細さは最先端のソフトウェアシンセサイザーのオーケストラ専用ソフトでも難しいですが、壮大さは打ち込みのほうがDAW等でマスタリング処理しやすく得意かもしれません)

●こちらは、INTEGRA-7というハードウエアシンセ音源のデモです。



いやー、音源の性能を引き出す巧みなる演奏が流石プロです。

このように、いくら音色がリアルでも、結局楽器ごとの奏法、そして構造や特性をを知って、それを弾きこなすスキルが無ければリアルには聞こえません。


●シンセで生楽器らしさを再現するスキルとは

すなわち音色がリアルとなったシンセにおいて難関なハードルのひとつは、生楽器はよりリアルに聴こえるように演奏表現を再現し制作できるかというスキルの獲得です。
そのスキルはどいういうものであるかというと、楽器ごとの”らしさ”、つまり特徴を引き出すことができる能力といえます。

楽器ごとに、それらしいと聴こえる特徴を出すことを表す専門用語で、アーティキュレーション(articulation)という言葉があります。
Wikipediaによると、「音楽の演奏技法において、音の形を整え、音と音のつながりに様々な強弱や表情をつけることで旋律などを区分すること。」

んー、何だか分かり難いですねぇ~^^;

できるだけ簡単に例え話をしますと、まずギターを思い浮かべてみてください。
ギターは弦が張ってありますよね。
それを1音づつ弾いてみたら、当然1音づつ鳴りますが、それを垂直にかき鳴らすようにじゃんじゃか弾いたら、微妙に音がずれながら弾いた音が和音で鳴りますよね。(ストローク奏法といいます)
しかも、上下に弾くタイミングやフレットの押さえ具合で(カッティングなどの奏法のバリエーションに派生していく)、いわゆるギターらしい音が鳴るのです。
これが、まさにギターをギターたらしめているアーティキュレーションなのです。

シンセのプリセットされたギター音色で1音で鳴らしてみてリアルなものを使っても、ギターらしい奏法をシンセにおいては弾きわけたり打ち込みで工夫して再現しないと、ギターの音なんだけど何だか別モノという違和感が残るフレーズになってしまうのです。

このあたりは、私のように楽器が弾けない人にとっては、DTMにおける超難関のひとつでもあります。
いかにリアルな音源を使っても、それをそれっぽく聴こえるように作曲し制作するには楽器ごとの奏法や特性、音階の組み合わせなどのノウハウを身に着けていくしかありません。(実際にはソフトの様々な仕組みで随分と楽にはなりつつありますが)

ボーカロイドでもこのあたりの事情は一緒で、ボーカロイドマスターで神調教といわれる方は、歌声のアーティキュレーションを再現する独自のノウハウの集積によって魂実装的な歌声を再現しています。

●神調教で有名なPさん例





この2曲とも初音ミクの初期バージョンで作られた作品ですが、今あらためて聴いても声の調整凄すぎです><

今回ご紹介した方々の腕、マジ欲しいですうぅぅ!

画像:Tda式Appendミク デフォ服Ver
   (moogシンセサイザー等のアクセサリーは、NOB様の公開データをお借りしました)
 ミク「腕?いくらマスターのお願いでも無理だよおぉぉ~」
 オレ「いやいや、ミクさんのその腕のことではなくて(^^;」
MIKU with Moog3c+Prophet-5+Arp

今回はシンセのリアル系音色におけるスキル的な話題でしたが、シンセの最もシンセらしい分野であるエレクトリックなサウンドについても別の機会に綴ってみたいと思います。

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Category: シンセサイザー

Thread: ボーカロイド

Janre: 音楽

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