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HaruP Works

シンセサイザーやボーカロイドで制作したオリジナル音楽をこっそり紹介

 

ローランド創業者がまた創業?? 

DTMを知っている人ならほぼ聞いたことのあるブランドでローランドといえば世界でも有数の電子楽器専業メーカーとして内外で知られています。シンセで有名ですが、ギタリスト御用達のBOSSブランドも実はローランドのマルチブランドのひとつ。業務用プリンターや3DカッティングマシーンではローランドDGとして展開されています。
で、ブランドイメージからか意外と知られていないのが日本発のメーカーであること。創業者は、梯郁太郎という人。

写真:(転載元ATV株式会社の理念ページより)御歳85歳の梯氏。
philosophy-01.jpg

電子楽器の普及の下支えとなったMIDI規格制定に尽力したことが評価されグラミー賞受賞した業界ではちょっとした有名人。

で、実は自ら設立したローランドから袂を分かつ事態となったお家騒動。→ハードシンセメーカーの老舗ローランドが何やら大変なことに (過去の私のブログ記事より)
一時、経済紙も巻き込み騒動となっていました。

で、その渦中であった梯氏、何とまた創業してしまいました!?
齢85歳にして、何たるパワーでしょうか!

設立した会社は、「ATV株式会社

画像:公式サイトのトップページ。キャッチコピーで「人類がまだ知らない、音響と映像の感動を。」とあります。さすが実力者かつレジェンドだけに許された凄い煽りコピー!
ATV Top

ATVとは、アトリエとビジョンを組み合わせた造語からとっているようです。

で、紹介した公式サイトの創業の理念のページにいくと、ローランドの企業スローガンである3つのキーワード「創造・BEST・共感」がこちらでも掲げてありました。
さらに、設立発表会の記事をみると、ドラム音源、AVミキサー、映像信号コンバーターなどはローランドの製品展開とよく似てて被る?感じを受けます。

ということは、ローランドと完全対峙という展開でしょうか??

ともあれ、業界のレジェンドと言われる名物創業者が設立した電子楽器メーカーがどんな電子楽器の世界を切り開いていくのか見ものではあるし、元ローランド創業者が現ローランド社に対峙していくのはゴシップ的には面白そうですし、良きライバルとして切磋琢磨で業界が活性化するのは良いのですが、泥仕合にはならないよう願いたいところです。

要は楽器は楽しめてなんぼですしおすし。

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円安のデメリット(機材購入における) 

私は経済の専門家ではないので、あくまでもごく一般的な庶民の実感ですが、円安って少なくとも自分の関わる範囲のことでメリットを感じたことがあまりありません。

特にDTMの機材は開発が国内メーカーであったとしても、円高が続いてきたことで海外工場に依存する体質と構造が出来上がっており、その状況下で円安となればどうしても国内購入が高くなってしまう傾向となってしまいます。

そして、以前触れた、注目のハードシンセであるローランドのJD-XAも例外ではありません。
当ブログの読者の知り合いから教えていただいたいのですが、なんと海外(北米)では2,199ドル。
つまり海外での購入時における実感では日本国内で買うと20万円程度での販売価格なのです。対して日本での購入は27万円(税込:8%はやはり堪えます)なり。
なんとまぁ円安のせいで、実に7万円も国内で買うと損してしまう感じでしょうか・・。

ローランドでは比較的安価な製品は海外生産に依存しておりますが、国内工場を稼働させるためにもある程度高額なモデルは国内生産をしてきましたので、てっきりJD-XAも国内生産と思っておりました。ところが、実は海外の工場で生産をしているとのことで、今回のように円安による影響下、日本国内では高めの設定となってしまたことに拍車がかかったようです。

というわけで、実体のあるハードシンセは、経済状況にもろ影響を被るというお話でした。

写真:JD-XA 海外と国内での購入価格がこんなに違うとは・・日本国内に生産拠点が残ることは大切ですねぇ

jd-xa_hero2.jpg


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DTMヒストリー(秘話もちょっとだけ) 

今やエレクトロニックな音楽でなくとも、ほとんどの音楽がパソコン、Mac等で構築されたDTMの仕組みを使って制作される時代となりました。
では、そもそもDTMという言葉はどこからきたかご存知でしょうか?

●DTMの語源と初期の頃の姿

語源としては、「Desk Top Music」の頭文字からきていますが、実はこれ和製英語なので海外では通用しません。
あえて海外でも分かる言葉であるとしたら、「making music on laptop」「Laptop Music」でしょうか。

さて、このDTMですが、昔はこんな姿で売られていました。

写真1:ミュージ郎SC-8850
ミュージ郎SC8850

ローランド社から「ミュージくん」、「ミュージ郎」というハードウェアのMIDI音源と音源を演奏するための音楽制作ソフトをパッケージにしてアマチュアが即音楽制作環境を手に入れるというような商品展開がされていました。(ミュージくんは1988年発売。その後、音源やソフトが強化されながらバンドリングといわれたDTMパッケージは2000年初頭まで続きました)

一説によると、このパッケージによる音楽制作のコンセプトの総称を表す言葉を、パソコンで制作された印刷物を表す「デスクトップパブリッシング」⇒DTPをもじってDTMと名づけたのは、ローランドの創業者である梯郁太郎氏であるとされていますが、実際はどうだったんでしょうか?
出典元不明です。
ちなみに梯氏はローランドから完全独立し、いまではアトリエヴィジョンという電子楽器プロデュース企業を創業しているようです。

このようなDTMのパッケージは、楽器が弾けなくとも、バンドを組まなくとも、買ってきたその日から机の上に置いてあるパソコンで音楽が作れるというコンセプトが具現化されている点が大変目新しいものであり、全国の大手の家電量販店の店頭でも多数扱われ、その卸元は今では携帯電話キャリアで有名なソフトバンクが一手に担っていたということです。

そして、このようなDTMの特徴を「ノンリアルタイムミュージック」というようにも言われていたようです。

バンド演奏などのリアルな演奏に対して、ソフトウェア上の入力や編集により構築していくというリアルタイムで演奏はしないけど、様々な編集作業によって生み出される新しい音楽演奏表現という意味もあったようです。


●初期DTMシステム構成とそのサウンド

さて、このセットの入っていたハードウェア音源は16パート以上の演奏ができる仕組みがあり、それをアンサンブルとして演奏させることで、音楽を制作していたのです。
ここでいうパソコンの役割は、あくまでもハードウェア音源を鳴らすための制御に特化しており、音源で演奏させるために使っているプロトコルは、DTMでは必須のMIDIです。

この時代のパソコンは非力であったことから、音声を自由に加工したり制御するだけのパワーがなく、低速のデジタル信号でも制御できる外部にあるハードウェアの専用音源を使うことで音楽を制作していたのです。

写真2:初期DTMシステム例(1990年の頃のシステムです。なんとMS-DOSというWindowsがまだない頃のPCでのシステム例。ミュージ郎のカタログ内の写真とのこと)
パソコンの右横に置いてある白い縦型の箱がMIDI音源(CM-64)です。アナログをシミュレーションしたLA音源とPCM音源によるハイブリッド音源です。

ミュージ郎 CM-64

次に、その音源の演奏例をご紹介したいと思います。演奏のデモデータは、発売当時のローランドのデモ用ソングのようです。
このSC-88ProというのはDTM用音源としては世界で最も売れた音源のひとつで(発売年:1996年)、通信カラオケでの制作環境でも非常に普及した音源で、一般的にはMIDI音源という呼び方がされていました。



写真3:私も中古で所有していて時々使っているSC-88Pro。初期ロットなので20年近く前の中古品ですが元気に鳴ってくれます!

Roland SC-88Pro

音を聴いてお分かりいただけるように、ニコニコ動画でも「MIDI音源」という名でタグがつけられたらしいサウンドというところでしょうか。

当時のMIDI音源は、波形を収納するメモリー領域が大変小さく(当時最高峰と言われたSC-88Proでも、たった16MByteほどのメモリー領域しかなく、そんなわずかなメモリーサイズに1117音色を再現するデジタルレコーディングされた元波形を詰め込んである)、それをいかに楽器として成立させるかという当時のデジタル技術とノウハウの塊です。

1パート、1音色だけ鳴らすと、なんとも薄っぺらで細い線の音がします。

これが、複数のパートで重なっていくことで、バランスの良い音楽が出来上がっていきますので、当時のMIDI音源の面白いところです。


●DTMの主流はDAWに

パソコンの性能がアップするにつれ、オーディオ音声を取り込みつつ、さらに音源ごとシミュレーションできるようになりまして、外部につなぐDTM機材としては、音の出入口であるDA/ADコンバーター入りのオーディオインターフェースくらいしかないことが一般的になりました。
そしてパソコンがどんどんパワーアップするにつれ、ハードウェアが担ってきた様々な機材がソフトウェア化され、パソコン内だけで音楽制作における高度なワークフローが完結できるという現在のDTMの形態となったのです。

その形態は、今ではオーディオ編集とMIDI編集を統合的に行うことができるDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトウェアが当然となっており、DAWソフトが現在の制作環境のメインツールとして君臨するに至っております。


以上、超ざっとですが、語源やちょっとしたトピックスも含めDTMの歴史を振り返ってみました。

現在のDTMでは、DAWとソフトウェアシンセ音源だけで、およそ作れないジャンルはほぼ無くなってきております。
では、そんな時代に敢えてハードウェアの形のあるシンセを使う意義とは?

後日、ハードウェアシンセの存在意義、そして未来のDTMの姿を勝手に予想しながら綴ってみたいと思います。


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ハイレゾオーディオの可能性とは?(CDのさらにその先にある音の未来) 

サウンドの高音質化は常に時代とともに進化しております。
今ホットな話題としては、「ハイレゾ」オーディオの新製品がソニーやパナソニックから続々と発表され、ソフトのタイトル数も揃いつつあり活況を呈してまいりました。

今回、当ブログでは、音楽制作において高音質化がどのような影響をもたらすか話を進めていきたいと思います。

それでは、この話の前説としましてオーディオのデジタル化がどのように進んでいったかを、その辺りの経由を逸話を交えまして、出来るだけ簡単に説明をば。
(※詳しい方には釈迦に説法なので、3.まで読み飛ばしていただければと^^)

1.CDの登場はいつ?

オーディオにおいてな画期的な展開は、アナログからデジタル化です。テレビと同じですね。

オーディオのデジタル化は、映像フォーマットより扱う情報量が少なくてすむことから、かなり早くから開発が進んできました。
その普及の口火を切ったのが、CDの普及ですが、調べてみるとCDが一般に発売されたのは、実はかなり早いことをご存じでしょうか?

なんと今から33年前の1982年10月1日にソニーから50タイトル、日本コロムビアから10タイトルのCDソフトが世界で初めて発売されました。
この中で最初に生産されたのはビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」で、世界初の商用CDと呼ばれています。

(※CDを開発したのは、ソニーとフィリップスが共同で行いました。このあたりの開発秘話も大変面白いのですがまた別の機会に)

当時は、まだCDを生産できる国は日本と西ドイツ(なんとまだ統一前で東西に分かれていたんですよねぇ)しかなく、しかも生産できるレーベルも限られていたので、様々な会社のレーベルをソニーが実は委託生産していたという時代があったようです。

その後、LPレコードはCDにどんどん置き換えられ、パソコン上でオリジナルCDを簡単に作れるようにもなり、誰でも手軽に高音質なデジタルオーディオを楽しめる時代が到来したのです。


2.CDのデジタル化の仕組み(めっちゃ大まかな説明です^ω^)

さて、そのCDですが、確かに音は良くなりましたが、実はかなり音の要素をざっくり分解することでデータ化されています。
そのデータ化の過程がデジタル化という仕組みです。
テレビでもアナロ熊、もといアナログからデジタルになったのもデジタル化ということで、根本は同じ考えかたと捉えることができます。

●デジタル化とは
デジタル化とは、簡単に説明しますと、アナログという様々な要素が混じり合って複雑な変化をするものを(言うならば、森羅万象の現象はアナログ的存在)、極めて単純な情報の基本要素である概念的なデジタル(在る・無し、プラス・マイナス・1と0など)にしているプロセスと言えます。
そして単純化された情報ゆえ、情報の伝達性に優れている、ノイズに強い、複製しやすいなどのメリットが高まってくるのです。

さて、音はご存知のように空気振動ですが、高い音から低い音まで、多様な変化をしております。まさにアナログの世界です。それらが混じり合って耳に入ってくることで、人は音楽や環境音として認識しているのです。

それをいかにしてデジタル化するとなると、これだけでも膨大な説明になってしまうので、もの凄く端折って説明いたします。

●音声信号をサンプリング

 まず、音をマイク等で収録しますと電気信号に変換された音声信号となってケーブルを流れ始めます。その音声信号とは、空気振動が電気的な変化となって流れた信号といえまして、その電気信号をサンプリング(採取=標本化ともいいます)してデジタル情報化(1と0→二進数)しています。

画像:音声信号の波形を時間変化とともに切り取り標本化(数値の割り当て)をしている概念図です。棒状の幅が時間あたりにどれだけ細かく読み取るかということを意味しています。

WAVE Sampling

また皆様がよく耳にされるであろう音声のデジタル規格で出てくる用語として避けて通れないのが、「サンプリング・レート」と「ビット数」のことです。

それぞれ説明しますと・・

●サンプリング・レートとは?
デジタルオーディオにおいて「高音質」にしている要素は何かというと、このサンプリングするタイミングをどれだけ細かく出来るかにより、より原音に近い音を保存できるかという要素があります。
専門用語で、そのサンプリングする細かさのことを、「サンプリング・レート」と呼んでいるのです。

CD化にあたり、サンプリング・レートは「44.1KHz」という単位に統一されています。
つまり、1秒間当たり44,100に分割して音声信号をサンプリングしているのです。

●ビット数とは?
あと重要な単位で、ビット数というのがあります。これもざっくり説明しますと、先ほどのサンプリングしたものをどのくらいの量で数値化(二進数)しているかという、その数値の有効桁数のことをビット深度(量子化ビット数)と呼びます。
このあたりを、何とか分かりやすく説明しようとしますと、要はビット数が多ければそれだけ数値化する桁数が増えるので、サンプリングしたデータをより細かな目盛りで数値化して保存できるというところに繋がります。

例としまして、定規で同じ長さのモノを測ることを考えてみてください。定規の目盛りが大まかすぎると大雑把にしか測れませんが、細かければそれだけ細かく、つまり精度が高く測定できるようになります。
イメージとしては、1mm目盛りだと50mmの実測値である物体があるとして、それを今度は0.1mm刻みの定規で測ってみたとろこ50.1mmの長さだったことが分かるようなことを想像してもらえればよいかもしれません。

CD化にあたり、この量子化ビット数は16bitという単位に決まってます。
ちなみに、16bitにおける情報の量としては、二進数の桁としまして2の16乗=65,536に相当するように定義されています。

ここまでの説明でお分かりいただけましたら、CD音源の単位である意味としては、アナログである音を細かさとして(=サンプリングレート)1秒間当たり 44,100回でデータ取得し、数値化する際の量(=ビット数)16bit=65,536の精度でデータ化されているのです。

で、面白いのがこの16bitは何から決まったかというと(実際14bit=16,384というのも候補になっていたこともあるらしいです)、当時、世界で普及していたソニー製のスタジオ用プロ・デジタルレコーダーが16bitで、CDを作るときにスムーズにいくであろうということもあったようです。なので、もし普及していたレコーダーが別のbit数なら、16でなかったかもしれません^^

ちなみに、よく間違えられるのが、ここのビットは、mp3でよく使われるビット数とは違うことだけ覚えておいてください。
mp3で言われるビット数(例:128 kbpsとかで表記されますね)は、正確にはビットレートと呼ばれ単位時間に処理されるデータ量を意味します。
まぁ、どちらも高いほどデータ量が多い=音が良いということに繋がる単位です。

サンプリングレートで説明した波形の高さの細やかさがビット数に相当しています。

3.CDより音が良いハイレゾオーディオ

大まかにCDフォーマットに使われているデジタルオーディオの単位の意味を説明しておりますが、デジタル化のメリットとして二つの要素があります。

 ・音を良くする
 ・出来るだけ情報を圧縮してコンパクトに流通させる
(共通のメリットとしては、「ノイズ」が混入しにくいというのが最大の効能です)

前者はすでにCD化のところで述べましたように、より良い音をサンプリングしようとしたCDやハイレゾオーディオの方向性です。対しまして、後者はmp3に代表されるようにデータを圧縮してより手軽に音楽のやり取りや保管をしやくしたオーディオの方向性です。
それぞれが、オーディオライフの幅としてネットのインフラが整備されるにつれて広がっていますが、そのなかで今回テーマとしたのが「ハイレゾオーディオ」の方向性です。

先のCDフォーマットで触れたように、サンプリングレートとビット数を高めることで、原音を取り込む情報が増え音が良くなるということから、その技術を使ったオーディオの総称をハイレゾ(ハイレゾリューションの略語。英語ではhigh resolution=高分解)という用語の命名になっているのです。

ちなみにざっくり計算しますと、どのくらい情報量が異なるかというと、ハイレゾで低いほうのフォーマット(96KHz・24bit)でも、CDの約3.3倍もの差があります。

ハイレゾ音源をすでに聴いた方のあるお方はお分かりでしょうが、伝わってくるサウンドの空気感が確かに違い、非常にきめ細やかな音を再現できていることが実感できます。
(CDではカットされてきた人間の耳では聞こえないとされている高い周波数帯域の音も、それが音のリアリティに繋がっているという音響心理学上の成果もあります。そのあたりは、また大変面白いので別のテーマにて。)

高速なネット環境が普及したことで、CDの何倍もある情報を流通させることができるようになり、また高音質であるという付加価値から1曲当たりの単価を上げることにもつながり、かつその再生装置が売れるであろうという目論見から、だんだんと普及する環境が整ってきました。


4.ハイレゾオーディオ
化された音源が当たり前となった未来において、楽曲制作環境はどうなる?

さて、このようなハイレゾオーディオが、楽曲制作にどのような福音をもたらすでしょうか?

生楽器の収録で、とても高音質で収録できるということは、レコーディングにおいて非常に大切な要素です。
レコーディング機材は、如何にして良い音を収録できるようにするかという技術開発の歴史の集大成でもあります。

特に細やかな生演奏を余すことなく録音できることは、相当なメリットでしょう。

実際、今や楽曲制作では当たり前となったDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)では、高いサンプリングレートとビット数でオーディオデータを扱えるのが当たり前となっています。

で、そこで、私のような「シンセサイザー」を中心に楽曲制作を行う者にとって課題となるのが以下のことです。

●シンセサイザーで、そもそも可聴域以外の音を再現する必要性どこまであるのか??
 ソフトウェア音源は、ライブラリーといわれるサンプリングされた音声素材を使われることが多いです。当然、ハイレゾ化はデータ量が巨大になり扱う際のデメリットも高まります。
 またシミュレーション系(モデリングなど)のソフトシンセサイザーの場合、可聴域外の音はそもそもどういう影響をシンセサウンドの再現に与えているのかというサウンド・デザイン上の課題として開発側でのさらなる研究が必要となってくるでしょう。

●サンプリングされた音源ライブラリーやソフトウェアシンセの多くはCDフォーマットが大勢であり、そのなかでどういう付加価値がでてくるのか?
 先のソフトシンセにも関わりますが、CDクオリティというのが、現状の音楽のもっとも一般的なクオリティです。今後、ハイレゾ音源が普及すれば、より良い音であるというアピールも必要になってくるでしょう。その場合、データ量の増大、コストアップなどというデメリットと、どう楽曲との折り合いをつけていくのかということが出てくるかもしれません。

●ボーカル音源であるボーカロイドはハイレゾ化することが可能か?そしてそのこと自体に意味や可能性があるのか?
 さて、これまた先の項目に関連しますが、ボーカロイドの元となる音声素材ライブラリーにCD以上の高音質化することによる意味があるのか?

次回、ハイレゾにおけるシンセサイザーを使った音楽制作環境の課題もありながら可能性を実際の自分の体験を交えて話を進めてみたいと思います。


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ハードシンセが熱い!第2弾! 

以前、NAMMショーという北米で開催された世界最大の楽器ショーでのハードシンセの新製品にワクワクしたブログ「ハードシンセが熱い!」を書きましたが、その第2弾です。

●名機Prophet-5の開発者自らが蘇らせた!

ハードシンセの名器といえば数多ありますが、そのなかでも有名なのがProphet-5です。

写真:Prophet-5
prophet5.jpg

その開発者であるDave Smith氏が自ら手掛け、なんとアナログ回路で構成された音源部を再現して新製品として発表されました。

Rock ONレポート:SEQUENCIAL(Dave Smith Instruments)

写真:Prophet-6(ロゴからデザインから、ほぼProphet-5が現代に蘇ったかのよう)
P-6-Angle-2.jpg

このシンセは、発売された1970年代当時、まだポリフォニック(和音)が扱えるシンセの種類が少なく、そのなかでも安定性の高い動作をし音作りにも優れていたことから、世界中のプロがライブやスタジオで定番機種として使い、このシンセのサウンドは世界中の名盤で聴くことが出来ます。

シンプルなシンセサイズ構成ながら、非常に多彩な音づくりが出来、そのサウンドは、坂本龍一の初期の作品では、このシンセが無ければ存在しなかったといえるほど。
映画のテーマ曲で有名な「戦場のメリークリスマス」のサウンドは、ほぼこのProphet-5の多重録音で作られているのです。
ピアノに重ねてある金属的なメロディは、Prophet-5が得意なモジュレーションと2つのVCOをシンクさせて合成され、少し暗い憂いのある独特のシンセストリングスもProphet-5で作られています。
※訂正です!
こちらの内容に間違いがあるとのご指摘をいただきました。
かのメロディで印象的な金属音は、Prophet-5ではなく、初代イ-ミュレーターというサンプリング・ワークステーションを使って、ワイングラスの音をサンプリングしたものを使っていたとのことです。
謹んで訂正いたします。これからも正確なブログを目指しますので、誤りがあった際はどうぞご遠慮なくご連絡いただきますと誠に幸いですm(_ _)m

当時発売していた頃は、170万円!なり

私も大好きなハードシンセで1台所有しておりますが、中古で状態をいいのを手に入れようと探しまして、めちゃくちゃ高かった・・(でも何回も修理して、その後またすぐ壊れてを繰り返し楽曲制作には現在使っておらず骨董品扱いです^^;

ソフトシンセでシミュレーションしたものでPRO-53とかありまして、結構オリジナルに近いサウンドで出来は非常に良いのですが、やはり本物の音の粒立ち、荒々しさは、実物の音を聴くと、音の存在感と艶が全然違います。

なので、本物が欲しかった人で、でも中古では動作が不安という方には、今回の新製品はと~っても有難いオリジナル開発者自らの手による製品なのです!

シンセに詳しい人向けの情報としては、Prophet-5にあったホイールモジュレーション、ノイズモジュレーションが搭載されていないとのこと。あれ?これProphet-5ならではの音作りには必須なのに?
でも、その他はしっかりとProphet-5を現代によみがえらせてありGood!
US2,799ドルなので、円安のおり国内では新製品売価で40万円オーバーはするでしょうか。


●まさにモンスターシンセ!アナログシンセのボス!!

そして、ハードシンセのモンスターとえば、これです!
写真:moog system-55
moog system55

Moogシンセサイザーとして、威容を誇るシステムシンセサイザーの超弩級名機System-55

世界中のシンセマニアなら、置くスペースと金があればぜひとも一生ものとして手に入れたいキングオブシンセ!!

でもこのシンセ、40年以上前の骨董品で完動していることが稀でして、これまた貴重な中古を手に入れたとしても、音が出る状態でメンテナンスしていくのにはかなり大変な代物です。

今回、なんとほぼ設計図のまま回路構成、手作業によるはんだ付けまですべて同じにして、正真正銘のオリジナルで新品として復刻発売されたのです!

レジェンドが新品で手に入るというのは、これは凄いことです。
なので、約400万円という高価にも関わらず、型番にちなんで55台製造されたのが、NAMMショー1日の商談で全て完売してしまったとのこと。

金と置ける場所あるひと、羨ましいいいいぃ!!

温故知新から、古いのに新しい、シンセの不思議な世界を垣間見る今回のNAMMショーでした。

物欲の塊になってしまいそうですが、この刺激をボカロ・オリジナル曲を作るモチベーションにもつなげたいと思います^^

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